[ボトルの管理] は、CrossOver の設定を行う上で重要なツールです。[
] メニューから [ ] を選んで実行します。ボトルは、Mac OS 上に Windows の環境を再現するために、Windows と同様のフォルダー構成、互換プログラム、API などを1つにまとめたものです。
ボトルには、Windows バージョンを指定することができます。インストールするWindows アプリケーションに対応したボトルを使用します。
CrossOver は、複数のボトルを作成、管理、実行することができます。これにより異なった Windows バージョンを同時にシミュレートさせたり、同一環境に異なるバージョンを同時にインストールすることのできないアプリケーションをMac OS 上で同時に使用することが可能です。
[ボトルの管理] で、ボトルの作成、削除、変更が可能です。ほとんどのボトルの設定は、CrossOver のアプリケーション インストーラーで行われますが、[ボトルの管理] では、さらに詳細な設定を行うことができます。
+. 新しいボトルを作成する時は [+] をクリックします。ボトル種別では、シミュレートする Windows バージョンを選択します。
-. 既存のボトルを削除する時は [-] をクリックします。これにより、ボトル内に存在する、すべてのアプリケーション、設定、ファイルが削除されます。
コピーを追加…. [複製を追加...] をクリックすると、既存のボトルのコピーを作成することができます。コピーには、オリジナルのボトルと同じアプリケーションと設定が含まれます。
アーカイブから追加…. [アーカイブの作成...] で作成したアーカイブボトルを復元する時に使用します。復元されたボトルはボトル一覧に追加されます。
ほとんどのボトルの設定は、ボトルが作成された後でも変更することができます。ただし、ボトルの Windows バージョンを変更することはできません。
新しいボトルを作成する際に、CrossOver のアプリケーション インストーラー により適切な Windows バージョンが設定されます。ボトルの管理を使用して、手動でボトルを作成する場合は、Windows バージョンを指定する必要があります。
サポート済みアプリケーションの多くは、「winxp」タイプのボトル上で安定して動作します。未サポートアプリケーションをインストールする場合は、「win98」 と 「winxp」ボトルでテストして、どちらのボトルが最適か判断します。互換性の点では、「winxp」と「win2000」は通常、同等です。
CrossOver には管理と管理外ボトルがあります。CrossOver をインストールすると、すぐに両方のボトルを利用できるようになります。
管理外ボトル. 管理外ボトルはシングルユーザーが使用し、通常、そのユーザーのホームアカウントに置かれます。管理外ボトルにインストールされたアプリケーションは、システム上の他のユーザーからは使用できません。新規ボトルは常に管理外で作成されます。
管理ボトル. 管理ボトルは、CrossOver のサブディレクトリに作成され、システム上のすべてのユーザーが使用できます。管理ボトルのアプリケーションは、どのユーザーでも実行でき、既存のアプリケーションを設定、カスタマイズできます。
管理ボトルはそれぞれの Windowsアプリケーションを一度だけのインストールで済ませるので、容量と時間を節約します。しかし、(マルチユーザーでの使用を考慮されていない)アプリケーションでは機能しないかもしれません。
ユーザーが管理ボトルへアクセスすると、スタブホトルはホームアカウントに作成されます。スタブボトルにはカスタマイズされたボトルが含まれ、大きなファイルを参照するsymlinkと管理ボトルのディレクトリが含まれます。スタブボトルは参照する管理ボトルと同じ名前を持ちます。
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[エクスポート] ボタンを使って管理ボトルを作成します。 |